母のこと。【２】

ーーー約束だよ。君には絶対、あんな思いはさせないよ。君がいつも沢山の愛に包まれて安らいでいますように…。

＊＊＊

昨日の記事とセットでお読みいただけると、母の人物像がほんの少しだけ見えてくると思います。
ここに書くことが全てではありません。「なんだ、それくらい。それくらいのお母さんなんていっぱいいるよ。」などと思わないで下さい。私にとっては、長い間苦しめられ続けてきた、許せない人物なのですから。

今日書くのは、多分以前記事にも書いた記憶があります。
私が母のこと恥ずかしいと思っている数々のエピソードの中から、特にこれは……と思うものだけあげてみました。

【母の恥ずかしい言動】

母は少し耳が悪いです。普通の会話はできますが、耳が悪いせいか、とにかく声がバカでかいです。電話口などでは、いつも怒鳴られているのかと思うほどキンキン声でしゃべってきます。日常会話も同じ。ほとんど怒鳴っているのと変わらないしゃべり方をします。

私や家族にだけならまだいいのですが、それが外でとなると話は別です。

母は平気でこんなことを言うのです。

１．ショッピングセンターで、目の前に片足を引きずって歩いているお兄さんがいたとき。

「ねえ見て！！あの人、びっこひいてる！！」

ーーーびっこひいてるとは、片足をひきずっているとかそういう意味で、足の不自由な人のことを意味します。怪我や事故等で足を故障してしまうことって、そんなに珍しいことではありません。でも、母にとっては足が不自由な人は特殊な人間であり、差別の対象になりうるようで、さも面白そうに言います。恐らく私にこっそり知らせたかったのでしょうが、なにぶん母の声は異常にでかいです。当然、その方にも聞こえてしまっています。しかも、母はなんとその人のこと指までさしていました。

本当に恥ずかしくて、申し訳なくて……。私は返事もせず、なるべく母と距離を置いて歩くようにしました。


２．これもまたショッピングセンターでの出来事です。今度は３〜４m先に奇声をあげている男性がいました。もちろん、障害がおありだということは一目瞭然です。いちいちそれを騒ぎ立てるようなことではないのですが、母は…

「ほら、はづき！！あの人、キチガイだよ！！」

ーーーまた大声で指をさして私に言ったのです。自分の親がこんな差別的なことを平気で言うなんて信じられません。思うのは勝手ですが、公衆の場で、本人や周りの人にまで聞こえる声で言わないで欲しいです。本当に恥ずかしかったです。もちろん私はその時も、早足で歩き去り、母とは関わりのない人間のように振る舞いました。というか、本当に一緒にいるのが嫌だった。


３．まだまだ差別用語は続きます。うちの近所にちょっと変わったデザインの家が建っています。（我が家よりも後に引っ越してきました。うちよりも新しい家です。）その家には窓が全くなく、壁もほとんど真っ黒に塗られていました。
たまたま家の周りを母と幼いおにぎり君（当時１歳）を連れて散歩していたのですが、その家の前を通るなり、母がまたこんなことを大きな声で言いました。

「何この変な家。めくらでも住んでるんじゃないの？」

ーーー「めくら」は盲目の人のことを意味します。私にとっては差別用語に感じられます。その家の方が母が言った言葉を聞いたら、どんな思いをするか。そう考えただけでも、とても恥ずかしく、私は返事をせずに、息子のほうだけを見て黙って歩きました。


４．旦那の家族のこと。旦那は３兄弟の真ん中で、お兄さんが今現在旦那の実家に居候しています。（もともとは高校卒業後、九州で就職し働いていたのですが、不景気の中、いろいろあり、体調を著しく崩して危ない状態だったので、実家に戻ってきているのです。）お義母様の話によると、精神的に参っているらしく、また、体調もずっと悪く、食事もほとんど食べられない状態だとか。
　母に旦那の兄弟のことを聞かれ、このことを話してしまった私がバカでした。

「親族に精神異常者がいると、あんたの子どもにも精神異常の血が流れているかもしれないよ！とにかく親族に精神異常者がいるのはいかん！！」

ーーーすみません。そういうあなたの娘は精神科通院中なんですけど？？私、異常者ですか？いけませんか？



まだまだこんな感じで、本当に恥ずかしくて親子の縁を切りたくなるような出来事がいっぱいあります。差別用語を平気で使います。というか、差別意識があって使っているので、それは最もいけないことだと思います。


この記事を読んで、差別の言葉の数々に不愉快に思われた方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。
(m´･ω･`)m

コメント 12

むぉ～ん(なんだ？この奇声/苦笑)
いやはや、なんとコメントしたらよいか…(-_-;)
まぁ、いますよね、こういう方。
私の義父は子供の頃の事故で足が不自由なのですが、旦那さんはそのことでいじめられたこともあるとか。
私自身には、そういう方を差別したりする意識はないのですが、「差別しないようにしよう」っていう意識が働いている気がして、それがすでに差別な気がして、どうにも…。
難しい問題ですよね。
ちなみに、「めくら」はもろ差別用語だったと思います。
差別用語として使われなくなって久しいので、若い方は知らない人も多いんじゃないかな？
声が大きいのは仕方ないですが、時と場所は選んでほしいですね(>_<)
by りょお (2012-05-07 23:07) 

お久しぶりです。

強烈なお母上ですね。
きっと本人には悪気も悪意もないのでしょうね。
他人に対して、あまり気がきかないだけでしょうか。
（ワタクシ他人のこと言えませんが・・・）

血縁関係があるので、いろいろ難しいのでしょうが
自分だったらあまりかかわりを持たないようにしてしまう気がします。
by aya (2012-05-08 00:27) 

お母様のご両親がもしかしたら、普段からフツーにそういうものの言い方をなさる方だったのでは？差別的な事を口にするのは、親の影響が大きいと思います。育った時代も違いますしね。

うちの娘たちには「世の中にはいろんな人がいるのが、あたりまえなんだよ。」と教えています。
by 這い上がるママ (2012-05-08 00:35) 

たぶんお母様くらいの年代では言葉を
オブラートに包まない人が多い気がします。
昔は差別に対する意識も違ったので
私の祖父なんかも何気なく差別用語を口にしていました。
今の時代に育った私達には
かなりギョッとする出来事ですね。

私も親に対して思うことが多々あり、
（姉がたぶんそのせいで精神疾患です）
昔は辛かったですが反面教師と考えて
これから先は自分次第でいくらでも
幸せになれると念じて暮らしています。
今はづきさんがお子さんに沢山の愛情を注いで
育てておられるのなら
もう負の連鎖は断ち切れてますよ。
自分の子供達、孫達は幸福の連鎖です。
だいじょうぶ(^^)
by non (2012-05-08 10:13) 

親と上司は選べないように人生いろいろあるね、辛く苦しい事情なのだが(*´Д｀)=3親もまた両親により厳しく愛情不足で育てられた犠牲者であったり、その反動で正しくない事や悪い見本で不満を子へ八つ当たり言葉の虐待など愚かな過ちを繰り返してしまうケースも、障害あるがゆえに他者から馬鹿にされたりイジメ被害など心の闇を抱え家族や他人に対し攻撃的になるケースも心理学的にある・・・私の母も祖父母を憎んでおり年中に愚痴・文句、自分も母親を憎んでおり家族仲は険悪だった～いろいろ人には言えぬ複雑な事情や生い立ちあるもの［壁］・。）ジー 、それも全て運命だったと割り切っているが、１つ言える事はね今の時代に必要だから誰も生まれ、世界中に１人しか存在しない自分を愛し苦難や過去に負けず強く生きよ、そう己に言い聞かせている！！


　ＧＷは海釣りに行ったが大時化で大荒れ(≧△≦)、餌泥棒のフグしか釣れず魚がいない何百人もの釣り人いたけどバケツ中は０匹～海っ子のプライドにかけ朝５時から１２時間、まる３日と夕方まで粘りポイント何か所も回り何とか３匹だけＧＥＴしたが異常どこ行った？魚たち、夕方から雷雨と竜巻もどき突風の嵐に巻き込まれ命カラガラ這うように防波堤から逃げ大変だった・・・まぁ潮干狩りは１２０個ほど蛤が取れたのでＯＫ、今年のＧＷは天気に泣かされたね、まだ不安定な天気ゆえ自然災害には十分に注意しましょう！！



by 武蔵 (2012-05-08 10:26) 

す、すごいお母様・・・
差別用語の件も衝撃ですが、
それよりも前記事のことの方が気になります。
悲しいですよね・・・
子供はいつだってお母さんが大好きなのに、それを否定されて。
はづきさん、いっぱい悲しい思いしてきたんですね。
それでも、今少しでも歩み寄ろうとしているのは
とてもすごいことだと思います。
でも親世代の人たちって、変わるの難しいですよね。
by ゆりこ (2012-05-08 11:03) 

こんにちは。

年末に、気になるタイトルの本を読みました。「母を棄ててもいいですか」登場する母親達は〝モラ母〝と称されていました。モラ母は、娘を自分の思い通りにしようとしたり、自分の感情のはけ口に利用したり。娘が自分より幸せになるのも面白くないようです。

子どもが母親のせいで生き辛くなってはいけないですよね。私も負の連鎖を子どもにつなげてはいけないと思い、読んだ本です…。
by KYON (2012-05-08 14:50) 

>りょおさん、ayaさん

>りょおさん
今の時代、あまり分かりやすい差別用語を使いませんよね。オブラートに包んで言うというか、なるべく当事者が嫌な思いをしないような言葉を選んで使っているような気がします。「キチガイ」とかも最近おおっぴらには言いませんよね。ネット（２ちゃんとかニコニコとか）ではよく使われる言葉ですが、実生活で使っている人まず見かけません。(m´･ω･`)m

そうそう。もっと周りの人のことも考えてものを言って欲しいものですよね。
(*´ｪ｀*)


>ayaさん
お久しぶりです。
そうなんです。母には悪意が全くないんですけど、周りの人をぼろくそに傷つける言葉を平気で使います。(m´･ω･`)m家族ならまだしも赤の他人に聞こえる声で指までさして悪く言うので、困っています。だいたい、人を指さすのも失礼なことなのに…。m(_ _)m

これでもだいぶ母と距離を置いてるんですよ。昔まだ私が実家で暮らしていた頃は毎日が最悪でした。結婚後も母は近くに住んで欲しかったようですが、距離が離れたところに家を建てました。勝手に行き来できない距離感、大事だと思います。φ(・∇・｀〃 )
by はづき (2012-05-09 10:38) 

>這い上がるママさん、nonさん

>這い上がるママさん
そうだと思います。うちの祖母が多分そういうものの言い方をしていたのだと思います。差別用語ばんばんに使っているし、確か田舎なので、近所の目をものすごく気にしていた気がします。噂がすぐ流れるので、毎日きちんとお行儀よくしていないと恥ずかしいとかで。
私なんて、先日祖母から「一族の恥だ」と言われましたよ。直接言われたわけじゃなくて、母から聞いたのですが、ちょっといろいろありまして、そのように思われているようです。私は何も悪くないのですが、偏見だけでそう言われています。(m´･ω･`)m

このような悲しい連鎖、早く断ち切りたいので、自分の子どもたちには、こんな育て方やものの言い方しないようにしています。(#^.^#)


>nonさん
こんにちは。
そうみたいですね。昔の人たちは、差別用語を普通に使っていたようですね。今でこそ差別用語と言われている言葉も昔は平気で使われていたようです。（多分）

母のこと、何も尊敬できるところがなく、育て方や愛情の注ぎ方も何一つ賛同できるものがないので、私は母とは全く違ったやり方で子育てをしたいと思います。子どもたちがのびのびと愛情を感じながら育っていくと良いなと思います。「自分は愛されている」と感じて育つのってとっても大事ですね！（*＾_＾*）
by はづき (2012-05-09 10:45) 

>武蔵さん、ゆりこさん

>武蔵さん
こんにちは。
親に嫌なことされた・嫌な育て方された人は、親になったとき、是非その嫌だったことを自分の子どもにはしないようにしてもらいたいものですよね。
私も母親を反面教師として、自分は絶対にああいう育て方はしないぞ！と心に誓っています。「誰からも愛されていない」なんて思いながら子ども時代を生きるって相当辛いです。だから、うちの子たちには「みんなから愛されている。自分はここにいていいんだ。」って自然に思えるように育てていきたいです。

GW、本当に天候がいまいちすぎでしたよね！！（＞ｗ＜ ）
竜巻のこともそうですが、なんだか最近日本は自然災害にやられっぱなしですね。


>ゆりこさん
こんにちは。
親はもう変えることはできないので、自分が変わるしかないんですよね。
何ができるか考えたら、やっぱりこのような悲しい思いを自分の子にはさせないっていうことしかないです。「自分は愛されている」って感じられるような育て方したいです。自分が自分自身を認められないのって悲しすぎます。
（私は私のことが嫌いでした。「誰からも愛されない」自分が嫌いでした。誰からも愛されないと思い込んでいたのは、母が常にそう私に叩きこんでいたからです。）
by はづき (2012-05-09 10:53) 

>KYONさん
お久しぶりです。（*＾_＾*）
その本、気になります〜〜！！今度図書館で探してこようかしら。
私、前々から図書館で「母と娘の関係」について書かれた書籍探しているんですけど、なかなか見つかりません。置いてないのかな〜って思います。書店に行けば置いてあるのかもしれないけど…。(m´･ω･`)m

あ。それ、当たっています。うちの母、私が自分より幸せになることが許せないみたいです。幸せそうにしていると、絶対何か見つけ出しては悪口を言います。(+_+)
自分の子どもには悲しい思いはさせないぞ、と心に誓っています。
毎日息子たちに「大好きだよ。」って言葉で伝えています。叱っている最中にも「ママ、怒ってるけど、怒っててもおにぎり君のこと大好きだからね！」と言っています。φ(・∇・｀〃 )
by はづき (2012-05-09 10:56) 

>びくとるさん
こんばんは。niceありがとうございます。（*＾_＾*）
by はづき (2012-05-09 21:34)